とりあえず今の気持ち。
▼いよいよ来週「最高のコーディネイター」(byクルーゼ)登場。
アスランが彼を相手に主役の座を守れるかどうか、熱い戦いが始まりそうです。
今週は最初と最後で喜んでいました。
まずは議長とタリアの最初のシーン。
そうか、やっぱりタリア艦長はナナイでしたか。CCA。
きっと議長の「ララァ・スン」という寝言を聞いたことがあるんでしょうね(笑)。
議長にも「タリアは私に優しくしてくれるしな」と言ってもらいたいものです。CCA。
このシーンを見て以来、議長と艦長のやり取りが『亭主のどこか抜けた言動を「仕方ないなー」と思いつつ愛情のこもった眼差しで見つめている奥さん』に見えてしまい、何というか彼らが画面に出るたびに笑っていました。
それと、ラストの「アスラン・ザラ、出る!」。
アスラン、すっかり主役のポジションですね。
今回で既に5話なのに、今までの物語のほとんどがアスランとカガリ視点の描写です。
物語全体のバランスを考えると、そろそろ引き返せない所まできたかな、という気がします。
来週のCAST欄が
キラ・ヤマト
アスラン・ザラ
カガリ・ユラ・アスハ
ラクス・クライン
シン・アスカ
イザーク・ジュール
ディアッカ・エルスマン
の順番ではないことを祈って……いるような、いないような(笑)。
次回以降の感想で中盤にあった出来事の検証をする予定ですが……結構言葉を選んで感想を書く必要がありそうな展開でしたね。
[16-11-13]
「ばかにするな」
ルナマリア 「状況が変わりましたね。危ないですよ」
アスラン 「……」
ルナマリア 「おやめになります?」
アスラン 「……ばかにするな」
(カガリの映像)
▼わざわざ通信をしてアスランに絡んでくるルナマリア。彼が気になって気になって仕方ないんでしょうねー。かわいいです。
前大戦ではザフトのトップガンだったアスラン。キラのストライクを落とした時は勲章まで貰っています(『SEED』PHASE-36でラクスに皮肉られていましたが)。
おそらく当時のルナマリアは、プラントでエースとして喧伝されているそんなアスランに憧れていたのでしょう(アイドルへの憧れのようなもの)。
だけど、アスランはプラントを見限ってオーブに移民した。
アスランへの憧憬が強いほど、また彼女自身のプラントへの想い・愛国心が強いほど、「アスランに裏切られた」という感情も強かったはずです。
それが現在の彼女のアスランに対する態度の原因じゃないかな、と思うのです。
だから、何かきっかけがあればルナマリアは一気にアスランに惹かれていくんじゃないかな、とも。
ともあれ、これまでの放送において、ミネルバクルーの中で一番アスランと会話をしているのはルナマリアですし、番組中でルナマリアと一番多く言葉を交わしているのはアスランです。この後、かれらに何らかのイベントが用意されている可能性は高いですよね。
▼「ばかにするな」とアスランが言った直後にカガリの映像が入りました。そして再び場面は出撃シーンに。
かつてアスランはラクスから「アスランが信じて戦うものは何ですか?」と尋ねられました(『SEED』PHASE-36)。
今の彼はカガリ──愛する人のために戦っている。彼女を守るために己の生命をかける。この場面に挿入されたカガリの映像はそのことを表現しようとしたのだと思います。
他方、今回もシンは携帯に残っていたありし日の家族の画像を食い入るように見つめていました。
これは(PHASE-04の感想でも書きましたが)今のシンには愛する人々──守るべき人々がいないということを印象づけるための演出だと思います。
守るべき人のいるアスランと、守るべき人達を失ったシン。
大切なもの、守りたいものを見出すその時まで、シンはおそらく今のままなのでしょうね。
▼今回は泣き疲れて眠ってしまったカガリと優しく彼女の頭を撫でていたアスランのシーンがとても良かったのですが、ラストで目を覚ました姫様、起きてみるとアスランがザクに乗って戦闘に出かけた後なわけで……来週また何かありそうです(笑)。
「アスラン・ザラ、出る」
メイリン 「進路クリア。発進どうぞ」
アスラン 「アスラン・ザラ、出る」
▼この直後、ミネルバのブリッジで、
「おや、彼はアレックス君ではなかったのかな」
と議長が白々しいことを言って、ブリッジ・クルーを白けさせる、に一票(笑)。
来週はルナマリアに「あなた、アレックスさんじゃなかったんですかぁ?」とツッコミを入れられる、にも一票。
▼それはともかく、目を覚ますカガリのカットを見たすぐ後で、エンディングの「強さへと変わってく 君を想ったら」というフレーズとアスランの発進シーンが重なって──エンディングテーマはアスカガソングなんだな、という印象が強くなりました。
[16-11-14]
「お前の言ったことも正しい」
レイ 「何だ?」
シン 「い、いや、別に」
レイ 「気にするな。俺は気にしてない」
シン 「……」
レイ 「お前の言ったことも正しい」
シン 「……!」
▼シンに同意されて喜んでしまう、案外弱気なシンでした。
もしかすると彼も自分が逆恨みしていることは分かっていて、だけど感情をうまく制御できなくて苦しんでいるのかも知れませんね。
ここでシンに「お前も正しい」と告げるのはルナマリアではなくレイで、ルナマリアはこの時アスランに接触していた──というのは、やはり今後の人間関係を暗示しているのでしょうか。
つまり、ミネルバクルーの間で対立が生じた時に、シン+レイ、アスラン+ルナマリアという派閥に分かれることの前触れ。
▼また、このシーンからはレイに対するシンの感情的依存のようなものも見えています。
ザフトの中でもプラント育ちではなく地球育ちのシンは異端の存在であり、ひょっとすると今後孤立していく可能性もあります。すなわち、今回のヨウランの台詞に見られるように、コーディネイターの中にはナチュラルが滅ぶことを歓迎している意見も普通に存在していそうです。オーブ育ちでナチュラルの友人だっているであろうシンにとって、そのような意見はさすがに承服し難いものでしょうから(今回はアスハ憎しの感情からヨウランを庇っていましたが)。
そして、コーディネイター達の中で孤立した場合の心の支えがレイとなるのではないでしょうか。
つまり、今まで何度か感想で書いたシンの見つけるべき「守りたい仲間」がレイ。
しかし、そのレイはPHASE-01を見る限り議長に心酔しているわけで……
もし議長がラストボスなら、シンにとってはものすごい悲劇が待っていそうですね。
つまり、SEEDにおいて本来アスランとキラが演じたはずの親友どうしの、互いの立場を背負った上での(和解することのできない)殺し合い。それがシンとレイの間で起こるかも知れません。
[16-11-18]