今週のベスト台詞

「キース先輩、先輩?」
「やっと捕まえたキース。僕があなたを死なせはしない」
「マツカ! マツカ! マツカ! マツカ!」
「いい、自分がやる」
「ばかやろう、先に逝っちまいやがって…マツカ」

「ベスト」といいつつ一つに絞れないところが何とも(笑)。

原作で涙腺が緩んだふたつの場面のうち、一つが「彼についてきてよかったのだ――満足だ」とマツカが涙する場面だったのに、なぜかアニメ版の同じシーンで涙腺がまるで刺激されず、「どうしたんだろう?」と少し悔しい気持ちのまま今回の放映を見ていたのですが、最後でやられました。
ぶわーっと来ました。
水の中、現れるサム、そしてシロエの姿。
シロエに手を差し伸べられ、困ったように微笑しながら、ゆっくりと手を伸ばすキース。
この場面でキースは何を考えていたのかな?
ようやく感情に仮面を被せないで済む場所へ赴くことへの安堵?
あのような最期だったのに、そして生前は突っかかってきてばかりだったシロエなのに、それでも彼が示してくれた友誼の情への戸惑いと感謝?
まー、サムがキースを好きなのは当然として(笑)。
そして、最後の力を振り絞り、キースを黄泉への入口から生の世界へと引き戻したマツカ。その死顔に浮かんだ満足そうな微笑み。
ここでぶわーっと。
「後始末をしておけ」の台詞は原作通りだなーと思いつつぼんやり聞いていたら、「自分がやる」とセルジュが。
そうだ、マツカとセルジュは仲良かったんだよね、友の遺体を前に彼は何を思う、とここでまたじわっ。
最後の声優さんの震える声(「ばかやろう、先に逝っちまいやがって…マツカ」)の演技でまたまたじわっ。
一度涙腺が緩むと、涙もろくなっていけません。
それにしても、ただのモブキャラだと思っていたのになー、セルジュ。登場時は小姑っぽくマツカ虐めでもするんじゃないかとドキドキしていたのになー、セルジュ。すっかり良いキャラに育ってくれました。

さて、もうひとつ原作でじわっときた場面。
「きみの心も……いっしょに戦っていた……」(反転)
これは実現するのかな(アニメ版はいろいろ端折ってますから…)。
実現したらいいな。

[19-09-08]
文責・てんま