現段階の疑問点
▼録画を見返す前に、現時点で印象に残っている事柄を列挙してみます。
新主人公君、前回以来何だかずっと怒鳴っているようなイメージです。
『SEED』でいえば「砂漠に降りて荒んでいた頃のキラ」といった感じ。
前作の彼ならば、(サブ主人公特権もあったでしょうが)カガリの安全を確保しつつ、ザクでも新ガンダムの一機くらいは倒してみせたはずなのに(レイの白ザクの戦いぶりを見ている限り、ザクと新ガンダムにはあまり性能の差は感じられませんし)。
もっともアスランが『Z』のクワトロ(=シャア)をモチーフにしているというのなら、能力低下も頷けますが。『Z』の最初の頃の彼は四苦八苦してようやく雑魚MSを一機撃墜するという有様でした。
そもそも(シンも「こうもあっさり侵入されるなんて」と怒っていましたが)今作のコーディネイター達は甚だしく能力が劣化しているような気がします。コロニーの外での戦いでもナチュラル相手にZAFTのMS達が手も足も出ずに破壊されていましたし。
このような体たらくでは「我らこそ新たなる種」と自負していたパトリック・ザラが草葉の陰でないているでしょう。
あっさり墜落していくルナマリアのザクを見て、唐突に彼女にもえました(汗)。
「一生懸命がんばっているんだけど、それが空回りしていて、放っとけないイメージ」のキャラが大好きなもので。前作のカガリがまさにそんな感じでした。FE最新作『聖魔の光石』のターナ王女もそのタイプなのでかなり好きです(笑)。
それはともかく、次回予告を見る限りではしばらくの間はカガリの出番もありそうですが、今の彼女は国家元首です。オーブでクーデタが発生する等、普通ならば到底考えられないような事態にならない限り、彼女はいつかは国へ帰る=登場しなくなります。
ですが、議長とルナマリアが出ている限り、この先カガリが出番を失い放置されるようになっても『DESTINY』を見続けることでしょう(笑)。
いや、まあ、仮面の人はムウと同じ声で、同じ喋り方で、同じ髪の色をしていて、(レイの反応からすると)どうやらムウと同様ニュータイプらしいというだけなのですが。
[16-10-16]
「俺だってこんな作戦、最初からやらせやせんしな」
艦長 「港を潰したといってもあれは軍事工廠です。長引けばこっちがもちませんよ」
ネオ 「分かってるニャー。だが失敗するような連中なら、俺だってこんな作戦、最初からやらせやしないニャー」
艦長 「……」
ネオ 「出て時間を稼ぐニャー。艦を頼むニャー」
▼……ご、ごめんなさい。でもあの仮面の突起、どう見てもネコ耳なのでつい……彼のこと、にゃんこ仮面と呼んでいます(笑)。
それはともかく、最初ネオが出てきた時は一人称が「私」だとばかり思っていました。 なので、「俺」と言い出した時はちょっと斬新な印象でした。ガンダム史上おそらく初の一人称「俺」の仮面キャラではないでしょうか。
「ん? 何だ?」
ネオ 「ふ……」
レイ 「ん? 何だ?」
ネオがこの場面で使っていたのはサイコミュ兵器ですよね。
そしてレイの眉間から放たれるニュータイプ光。
かれらがフラガ家の関係者であることはほぼ疑いないと思うのですが、問題はその正体です。
ネオはムウ・ラ・フラガ自身なのか、それともラウ・ル・クルーゼ同様アル・ダ・フラガのクローンなのか。
前者ならばなぜ今回の作戦に従事しているのかという疑問が起こります。
後者ならばネオの年齢から考えて、おそらくクルーゼと同じく「失敗作」(テロメアが極端に短い)のクローン体でしょう。
他方、レイはどうやらシンと同じ位の年齢です。そして彼の髪の色はラウ・ル・クルーゼと同じです。
ここで前作のコロニー・メンデル関係の事情を思い出してみましょう。
キラの実親ヒビキ博士はアル・ダ・フラガの資金提供を受けて人工子宮の研究を完成し、そこでキラを作りました。
このアル・ダ・フラガによる資金提供の代償は彼のクローンを作ることでした。
とするならば、アル・ダ・フラガのクローン=ラウ・ル・クルーゼが誕生したのはおそらくキラ達が生まれる少し前ということになります。
そして、ラウはアル・ダ・フラガによって老化の異様に早い「失敗作」と断定されました。
ということは、ラウを見限ったアル・ダ・フラガが二人目のクローンを作らせたと仮定してもおかしくはありません。
その「二人目」がラウと違い普通の人間と同じ程度の速さで成長していたとするならば……もしかするとレイと同じ年頃であるかもしれません。
つまり、髪の色やフラガの血族だけが有するニュータイプ能力のことも考え合わせると、レイはアル・ダ・フラガのクローン……かも知れませんよね。
あるいはムウ・ラ・フラガの異母弟かも知れませんが。
……もちろん、全て視聴者に対するフェイクである可能性の方が高いのですが(笑)。
[16-10-17]