OP感想?カガリ×ルナマリア(逆可)

▼OP、最初からキラの大UPです。そして彼に背中を向けているアスランと呆然と立ち尽くす(あるいは怨詛をこめてキラを睨んでいる)シン。人間関係的にもこの構図で進行するのでしょう。
 それにしても今回はキャラがとても多くなりそうです。旧作のキャラのうち、姫様とアスランは当然として、キラ、ミリアリア、ラクス、イザーク、ディアッカ、バルトフェルドの登場もありそうですね。
 それとバルトフェルドと一緒に映っていた女性は……マリューなのかエリカ・シモンズ主任なのか判断できないです(汗)。背景がアークエンジェルらしき戦艦であること、次回予告の声優さんのことを併せて考えると、マリューだと思うのですけれど。
 ……OPに顔出しをしている以上、上記キャラ達は本編にも出るとは思うのですが、確定とまでは言いきれません。何しろガンダムにはZZという前例(OPに出ているシャアは結局一度も本編には登場せず。ZZ全編通してシャアの映像が出たのはハマーンの脳裏に浮かんだ映像が1カットのみ)がありますから……

▼ステラとシンが裸で……旧SEEDと同様ならばステラがラクス相当のヒロイン格なのでしょうか。

▼何かラクスがアスランに寄り添っているんですけど。しかもラクスの口元には妖しげな微笑が浮かんでいます。
 ま、それはともかく、二人の両脇にはカガリとルナマリアが。
 二人とも銃を掲げています。
 ちょっとデジャ・ヴなこの光景。旧SEEDのOPでお馴染みだったあれを思い出しました。カガリとアスランが銃を向け合うカット。
 もしかすると次期OPでは背中合わせに銃を撃つ姫様とルナマリア絵になったりして。
 そして、やがて二人は……何ちゃって(笑)。

▼そして裸で見詰め合うキラとラクス。
 うーん、ではアスランとラクスのカットは何を意味しているのでしょうね。
 あちらのラクスは妖艶な表情、キラとのラクスは切なそうな表情。
 ラクスの二重人格化?
 あるいは、自ら汚れ役を買って政治の表舞台に復活するラクスの未来を暗示しているのでしょうか。

▼戦うキラとシンのMS。
 この時の画面、構図的には旧SEEDのOPのフラガとクルーゼの対決カットに似ていますね。
 クルーゼはフラガの父のクローンでした。
 そういえば夏に「遥かなる暁」が放映された時のDESTINYの予告CMでは「戦いの遺伝子」という煽り文句がありました。
 シンはコーディネイターです。そしてキラよりも年下、つまりキラとの年齢差の分だけ新しいコーディネイター技術を採り入れて生まれたわけです。
 もしかすると、キラのもつSEEDに関する研究が何らかの形で外部に漏れて、シンの遺伝子に組み込まれているのかもしれませんね。
 すなわちシンはSEEDに関してキラのクローン的存在ということを、クルーゼVSフラガに似た映像を作ることで暗示している……わけないか(笑)。それでは安直すぎますもんね。でも、キラとシンはそっくりですよねー。うーん……?

▼ラストはアスラン、シン、レイ、ルナマリア。
 OPのシンはとても笑顔の多い主人公、という印象です。

[16-10-09]

「ん?」

市民 「パパー、船は?」
市民 「軍艦なの? 空母?」
市民 「やっぱり必要ですもんね」
市民 「ああ。ナチュラルどもに見せ付けてやるともさ」
アスラン 「ん?」
ステラ 「……」

▼ステラを見て何やら反応を示すアスラン。
 彼の視線を感じたらしいステラ。
 ひょっとしてDESTINY版「運命の出会い」でしょうか(笑)。
 でも、おそらくは(カガリにそっくりな娘がいるなー)程度の感想を持っただけだと思います。髪の色も瞳の色も顔立ちもステラとカガリはよく似ていますから。違うのは髪形くらい……
 もしかすると、
  シン→キラの遺伝子を利用
  ステラ→カガリの遺伝子を利用
 という関係が実はあったりして。つまりシンもステラもコロニー・メンデルの出身という設定だったりして。

「内々かつ緊急にと会見をお願いしたのはこちらなのです、アスハ代表」

アスラン 「内々かつ緊急にと会見をお願いしたのはこちらなのです、アスハ代表。プラント本国へ赴かれるよりは目立たぬだろうというデュランダル議長のご配慮もあってのことと思われますが」

▼この台詞は意外に深いかもしれませんね。
 カガリは国家元首です。対するアスランはそのボディガード。
 現実世界に引きなおし、例えば護衛にたしなめられているアメリカ大統領を想起してみれば、この場面の異様さが際立つと思います。
 二人きりならともかく、他国の官吏のいる前で(この場面にはプラント側の役人も二人いました)自国の元首に一介の護衛がお小言を言うなんて、普通では考えられません。
 また、この場面に居合わせた背広の人物は恐らくオーブの外交官だと思われます。彼らはアスランのことを咎めようともしませんでした。
 このことから考えられるのは、

 1、オーブ内においてアスランは単なるボディガードという以上の立場で見られている。
 2、わざわざプラントの役人の前で説教をさせてみせている以上、アスランはそれなりの重要人物(少なくともオーブ首長に対して影響力を持ち合わせている存在)だということをプラントの人々に印象づけることがカガリの意図である。

 ということになりそうです。
 すなわち──
 かつてタッシルからの移民だったキサカはオーブ軍の中で一佐になり、ウズミの腹心のような立場にまでのぼりつめました。
 カガリはそれと似たようなことをアスランに対しても実現しようとしているのではないか、とこの場面を見て思った次第です。
 つまり、こういう小さな出来事を積み重ねて、徐々に(オーブにおいては新参の亡命者にすぎない)アスランを人々に印象づけて、彼を引き立てていこうとしているのではないか、と思うのです。

[16-10-11]

「私も盟友として大変嬉しく」

ギルバート 「やあ、これは姫。遠路お越しいただき申し訳ありません」
カガリ 「やあ。議長にもご多忙のところお時間をいただき、ありがたく思う」
ギルバート 「お国の方は如何ですか。姫が代表となられてからは実に多くの問題も解決されて、私も盟友として大変嬉しく、また羨ましく思っておりますが」

▼議長はカガリに向かって「盟友」という言葉を使っています。
 これは「プラントの盟友であるオーブ」という意味なのか、「デュランダル議長個人の盟友であるカガリ」という意味なのか、どちらなのでしょうか。
 前者ならば、オーブも否応なくこれから始まるであろう地球連合VSプラントの抗争にプラント側として巻き込まれることになるでしょう。
 後者ならば、カガリとデュランダル議長は何時の間にそのような個人的紐帯を築いていたのか、ということへの興味が湧いてきます。
 ひょっとするとラクスの紹介があったのかも知れません。議長はクラインの政策を継承しているそうですから。
 もうひとつここで気になることはこの会話の際のアスランと議長の様子です。
 二人は目礼を交わしていましたが、これはかれらが既知の間柄だからなのか、それとも単なる挨拶なのか。議長はアスラン以外のカガリの随員に対して目もくれていませんから、前者である可能性もそれなりにあると思うのですが……
 とすると、アスランのオーブ亡命はプラント首脳の了解の元に行われたのかも知れません。アスランはパトリック・ザラの嫡子であり、彼を担ぎ上げようと考えるザラ派残党だって存在するでしょうから。
 ……というよりも、プラント内においてザラ派は果たして壊滅したのでしょうか。プラントの現在の政治状況がどうなっているのか、とても興味があります。
 それ次第では、アスランがプラントの指導者として立つ未来もあり得るかも知れません。

「勇敢なお方だ」

ギルバート 「姫は先の戦争でも自らモビルスーツに乗って戦われた勇敢なお方だ」
カガリ 「……」
ギルバート 「また最後まで圧力に屈せず自国の理念を貫かれたオーブの獅子ウズミ様の後継者でもいらっしゃる。ならば今のこの世界情勢に我々はどうあるべきか、よくお分かりのことと思いますが」

▼議長はオーブの内情をどこまで知っているのでしょうね。
 そもそもカガリがルージュに乗って戦場を駆けたのはプラント本国防衛戦の時ただ一度だけです。このことすら知っているのですから、やはり議長はアスランがオーブにいることも承知していると考える方が自然かも知れません。アスランのジャスティスはオーブ軍と共に戦っていたのですから。
 ……そういえばあの戦いの折、カガリはプラントに向けられた核ミサイルを撃ち落としていました。いわばプラントにとって彼女は恩人。
 異国の姫が自ら戦場に立ち、MSを駆って自分達を守ってくれたのです。そのお姫様に対してロマンティックな憧れを抱くプラント市民も結構いるかも知れませんね。カガリのFCもありそうです(笑)。

「ガンダム」

アスラン 「あれは!」
カガリ 「ガンダム」

▼前作で「G」に対し「ガンダム」という言葉を使ったのはキラだけでした。
 彼が「どうしてガンダムって呼ぶんだ」とマードックに聞かれた場面や、初めて見たフリーダムのことを「ガンダム」と呼んでラクスに「違う」と言われた場面が頭に浮かんできます。
 カガリにもいつの間にか「ガンダム」というキラ語が刷り込まれていたんですねー。これはもしかするとキラカガフラグなのかも知れません……なんてね(笑)。

「何でこんな」

アスラン 「くそっ」
カガリ 「何で……何でこんな!」

▼前作第一話後半もカガリが攻撃の中を逃げ惑うシーンでした。

 あの時のエスコート役はキラで今回はアスランという違いはありますが、いずれにせよ、彼女には遭遇運とでも呼ぶべきものがあるみたいです。
 ……単に彼女がSEED世界全体のヒロインだからかも知れませんが。
 つまり、カガリがガンダムと出会うことでいつも物語は幕を明ける……始まりの少女。

「また戦争がしたいのか」

シン 「何でこんなこと……また戦争がしたいのか、アンタ達は!」

▼新シリーズの開始=戦争の開始。
 スタッフの人達の自己ツッコミ……なのでしょうか?(笑)

「争いが無くならぬから、力が必要なのです」

ギルバート 「いいえ、姫。争いが無くならぬから、力が必要なのです」

▼このギルバードのメッセージに対する答を模索するのが今回のカガリの役割のような気がします。そしてそれが今シリーズのテーマに繋がるのではないでしょうか。
 だからラストシーンで主人公のシン(あるいはインパルス)ではなく、彼女とアスランの姿が描かれたのではないかな、と思うのです。

[16-10-15]