「これを放っておけるか」

カガリ 「わたしも出る! これではキラが!」
アマギ 「カガリ様、我らも出撃を!」
カガリ 「アマギ一尉」
アマギ 「この戦い、オーブのためのものではありませんが、これをただ見ていることなどできません!」
カガリ 「よし、行くぞ!」
マリュー 「いいの?」
カガリ 「これを放っておけるか」

▼以前のキラの「カガリが泣いているんだぞ」の台詞もそうでしたが、本当にお互いのことを大事に思っている兄妹ですよね、この二人。
 そして、オーブ軍の面々にも萌え燃え♪
 誰もが一度はやってみたい(であろう)正義の味方。
 それを現在彼らは行っています。遊びではなく、己の命を賭けて。
▼「これを放っておけるか」と言い放つカガリにももえ(彼女のこの判断の是非はともかく/笑)。
 どうやらカガリは完全に迷いを捨てたみたいです。
 少し前の彼女なら、マリューに制止するようなことを言われた時、「うっ」と口篭もり、グダグダと悩み始めたと思います。だけど、そうならなかったのですから。
 かつて彼女の口にした言葉を思い出します。

カガリ 「できること、望むこと、すべきこと。みんな同じだろ、アスランも、キラも、ラクスも……わたしもさ。戦場を駆けてもダメなこともある。だが今は必要だろ、それが」
(『SEED』PHASE-48 怒りの日)

 SEEDの頃のカガリが完全に復活したと見て良いでしょうね、うん。
 …ようやく放送を心の底から楽しめそうです。長かったなぁ?!

「ここは我らがっ!」

スティング 「モビルスーツの性能で強さが決まるわけじゃねえ! お前は俺がぁっ!」
キラ 「(デストロイへの攻撃を邪魔されて)くそっ」
イケヤ 「キラ様!」
キラ 「ん?」
イケヤ 「ここは我らがっ!」
キラ 「えっ」
カガリ 「大丈夫だ、キラ! 任せろっ!」
キラ 「……(ニコッ)頼む!」
イケヤ 「行くぞ、ゴウ! ニシザワ!」
二人 「おう!」
スティング 「くそっ」

▼今回はオーブ・ティーム大活躍の巻?♪
 イケヤに自分達に任せてくれと言われて、キラは立ち去ったのですが、「ここでイケヤ達が落とされちゃったらピエロだなぁー、でも落とされちゃうんだろうなー」と半ば無念の心境でドキドキしながら見ていたのですが、まさかの大金星!
 量産機(ムラサメ)がガンダムを落とす日が来るとは、想像もしていませんでした。
 SEED世界で一番最初にガンダムを作った集団=オーブ&モルゲンレーテの面目躍如ですね。
▼上でカガリの復活を寿ぎましたが、キラもそのことを感じているみたいで、彼女に「任せろ」と言われた時、思わず微笑していましたよね。
 このような感じのシーン、何だか随分と久しぶりのような気がします。
 前作では、元気いっぱいの(暴走中、とも言いますが)カガリの姿を見て、優しそうに微笑するキラの姿が何度か描写されたのですが……と書いているうちに思い出しました。
 フリーダムでカガリを攫った時も、キラはカガリを見て微笑んでいました。
 カガリは自分をキラの「姉」と規定しているようですが、キラも自分がカガリの「兄」だと口には出さなくても思っているのでしょうね。
 この場面でのキラは、やんちゃな妹を見守るような眼差しをしているように感じました。
 ともかく、仲良し兄妹萌え♪
▼さて、このキラとの会話の後、カガリは地上で体を張って攻撃から人々を守っていました。
 彼女とルージュには、積極的に攻撃に参加するよりも、今回のように無辜の人々の命を身を呈して守る姿が一番似合っていると思います。
 前作でもプラントを襲う核ミサイルをゲシュンゲシュンと撃ち落しているカガリ&ルージュの姿が強く印象に残っているので。

[17-05-28]