オーブの位置

▼先週の木曜日、『H2』を観ていた時、『DESTINIY EDITED』の予告CMが流れました。
 わざわざCMを流すくらいだから、ただの総集編ではないのかな? 何か特別の趣向があるのかな?
 そんな期待を抱きながら観た『DESTINY EDITED』ですが、やっぱりただの総集編でした(笑)。

▼今回はオーブの位置が分かったことが一番の収穫でしょうか
 PHASE-9の慰霊碑に刻まれた文字やPHASE-14のカガリの書簡の手書き文字、また、ムラサメやクサナギ、イズモといった兵器の名称、オノゴロやカグヤという地名……これらの事例から、オーブが日本文化圏の強い影響下にある国家だということは明白です。
 ただ、その地理的位置は今まで明らかにされてきませんでした。
 今回の地図によると、南洋にある島嶼国家のようですね。

▼この辺りの国家といえば、親日国パラオが思い浮かびます。

 パラオ観光局(日本語) http://www.palau.or.jp/
 パラオの地図 http://www.palau.or.jp/map/images/map.jpg
 パラオ国旗 http://www.sarago.co.jp/nfhtm/pw.html

 例えば外務省のサイトでこの国のことを調べると

> 5.要人往来(1994年、独立後)
> (2)来
> 1996年4月 ナカムラ大統領、スギヤマ上院議長、ウィップス下院議長

 という記述に遭遇します。
 大統領と上院議長に注目してください。我々日本人にとって、とても馴染み深いお名前ですね。
 そういえば、オーブも日本ではないのに日本風の人名が多い国でした。やたらと存在感のあったオーブ護衛艦群のトダ一佐とか、前作最終話でカガリを護衛したキクチやカノウ、それに主人公のヤマトやアスカという苗字の登場人物……

 それはさておき、次に国際協力事業団のサイトでパラオについての記述に当たってみました。すると、

> 因習的首長制度はなお残存し、首長はかなりの影響力を依然として保持している。
 とありました。

 「首長制度」か……どこかで聞いたような言葉ですね。

 何だか「この国がオーブのモデルではないの?」と呟きそうになってしまいます。
 オーブにはマスドライバーというロケット打ち上げ施設がありますが、パラオに関する次のような記述を見つけたことで(太平洋諸島情報(2001年6月?9月)より)その想像に拍車がかかりました。

> 日本の宇宙開発事業団は、パラオにおいてロケット追跡基地を建設する予定である。同基地では、発射されたロケットを追跡し、関連情報を集めることを任務とする。

 でも、これは私の勇み足で、ちょっと考えれば分かることですが、ロケット「追跡」基地とロケット「打ち上げ」施設は別物ですよね(笑)。

 まあ、実際にオーブにモデル国家があるか否かは不明ですが、現実世界にはこういう国もあるということで、ご紹介してみました。

▼SEED世界において日本は「ユーラシア連邦」に編入されています。
 それを好ましく思わない日本人だっているはずで、そういう人々が南洋の島に移住して成立した国家がオーブではないかな、と想像しています。
 それゆえ、オーブは技術立国であり、かつ、日本文化の影響下にあると。

▼そうそう。次回予告を見ているうちに、
 人間関係のポジションが
  ネオ=シャア
  ステラ=クェス
  アウル=ギュネイ
  シン=ハサウェイ
 ではないかという気がしてきました。
 そして、ネオについてアウルとステラの間で、

アウル 「ネオはロリコンじゃないかって。ネオの『ピンクのお姫様』という寝言を聞いた女は何人もいるんだぜ」
ステラ 「そんなこと言うから若い男は嫌い……」

 という感じの会話(元ネタ『逆襲のシャア』)があったりして(笑)。
 でも、アウルもステラ同様ネオのことを慕っているみたいですから、やっぱりこういう会話は無いかな。

 ちなみにステラがネオを「慕っている」といっても、それは男女の関係とかそういうものではなくて、「大好きなお父さんに纏わりついている小さな子供」という印象で、それはアウルについても同様の印象を受けています。
 PHASE-15では、これから戦地に赴くというのに、二人とも無邪気にはしゃいでいました。

アウル 「……ってことは、また戦争だねー。ま、俺らそれが仕事だし」
ステラ 「うん!」
アウル 「今度は何機落とせっかなー」
ステラ 「うん!」

 ステラのたどたどしい言葉遣い、前述したアウルの子供っぽい言動……数少ない登場シーンからの印象ですが、何だかこの二人は肉体年齢と精神年齢が一致してないような気がするんです。
 つまり、某有名ヒロイック・ファンタジーの主人公と同名の眼鏡の少年探偵とは逆に「体は大人、心は子供」ではないかと。
 あえて想像を逞しくするなら、アウルとステラは前作のクルーゼみたいにクローニングによって生まれてきた子供達ではないかと疑っています。
 クローニング技術が未熟なため、クルーゼは老化が異様に早い人物でした。
 当時15歳のキラとほぼ同じ年齢のはずなのに、クルーゼは30歳前後の人物として描かれていました。つまり、SEED世界では今のところクローニング技術によって生まれた人間は常人の2倍の速さで成長する。
 これと同様に、ステラもアウルも15、6歳に見えるけれど、それは肉体の成長が早いためで、本来は7、8歳の子供ではないのか。だから、あのような幼い言動をしているのではないか。彼らを見るたびにそんな風に考えてしまいます。
 もっとも、ステラはただ寡黙なだけ、アウルは異様に好戦的なだけ、というオチかも知れませんが。
 ともあれ、全てはこの先の物語において語られていくことでしょう。
 マリューとネオの絡みも含め、ファントム・ペインの面々のこれからに興味津々です。

[17-01-31]