今回のメインキャラの皆さん

・カガリ
→「ほら、食べろって、お前も」 今回のお話はこれが全てかも(笑)。姫様、優しいし、救出以来、ずっと甲斐甲斐しくキラの世話を焼いていたのでしょう。
・キラ
→美少女と美女に囲まれてウハウハ療養生活。「あれを落とされちゃったら、ボクは…」と少し弱ったふりもしてみせて、女性キャラ達の母性本能を刺激しまくり、保護感情をゲットです(もっとも、常に無く弱々しく見えるのは、遊びすぎてフリーダムを壊してしまったことを、不在中の奥さんに知られるのが怖いだけなのかも知れません/笑)
・ムウ
→ハーレム状態のキラを見て、義憤に駆られたムウさんは言いました。
「インパルスにやられたって? ざまみろ、へっ」
いやだなあ、おとなげないです。それと、しきりにマリューさんの関心を自分に集めようとしていましたが、「もうすぐ」なのか、「結局駄目」なのか、この二人の未来はどちらになるのでしょう。

NUCLEAR REACTOTR CUT OFF

マリュー 「左舷注水。艦の姿勢を維持して。第一エンジンは切り離して、爆破します。撃沈したと思わせるのよ。急いで!」
カガリ 「くっ……キラ! キラーっ!」

▼前作SEEDのラストシーン。
 あの時のキラは戦いを終え、誰かを待つように目を瞑り、穏やかな表情で大破したフリーダムの傍を漂っていました。そしてそこに現われたのはカガリのルージュ……
 さて、今回。
 海中を沈んでいくフリーダム。
 キラはコクピットの中、静かに目を瞑っています。水圧のある海中は、さすがに生身では漂えないみたいです。
 そして、泣きながらキラを探すルージュのカガリ。
 やがてフリーダムを見つけたルージュは、その大破した機体を胸に抱きかかえます。
 前作のラストを彷彿させる暖かな兄妹愛の場面です。
 ちなみに海上ではキラを殺したと思いこんだシンが大喜びしています。
 それはともかく。
 前回のラストでフリーダムはインパルスのビームサーベルに貫かれたわけですが、キラは戦闘そっちのけで何やら別の操作をしていたようです。
 彼の手元のパネルにはこのようなメッセージが表示されていました。

 EMERGENCY
 NUCLEAR REACTOTR CUT OFF 

 フリーダムは核動力の機体です。
 機関が爆発すると地球環境を壊滅的に汚染します。
 ただし、フリーダムが核分裂炉を動力源とすることが可能なのは、このキラの愛機がニュートロン・ジャマー・キャンセラーを積んでいるからです。
 すなわち、Nジャマーキャンセラーを停止させれば、ザフトが地上に撒布したNジャマーの影響で核は使用不能になります(この辺りの事情は前作SEEDで説明されていました)
 そして、「NUCLEAR REACTOTR CUT OFF」というメッセージから推測するに、キラのやったことはNジャマー・キャンセラーの停止。
 つまり、インパルスに襲われ、己の生命を喪おうかという瞬間にキラのしたことは、インパルスに一矢報いることではなく、己の搭乗機の核を無効化し「地球を守ること」でした(Nジャマー・キャンセラーの動作を切るということは、フリーダムの停止も意味します。戦闘中にこれをすることは自殺行為なのですが、それ以上に彼には守りたいものがあったのでしょう)
 自己犠牲の精神は神話に登場する英雄の属性のひとつですが、キラはこのDESTINYという物語において明らかにそのような位置を与えられているようです。
 となると、その「妻」たる位置づけにあるラクスが「白のクィーン」と呼ばれ、キラ、そして物語を導く運命女神としての役割を果たしていることも当然なのかも知れません。
 一言も台詞を発しませんでしたが、今回のラクスにはとても存在感がありましたよね。

 次回は議長について。

[17-06-18]

核分裂と核融合

 フリーダムに積んであった原子炉は核融合ではなく核分裂タイプのものだという御指摘を頂きましたので、昨日の感想の該当箇所を直しておきました。メッセージをくださった方、ありがとうございました。この場でお礼申し上げます。
 しかし、ということはアレですかね。ストライクフリーダムは新型エンジンを積んでいると公式サイトに書いてありましたが、その新型エンジンこそが小型核融合炉でしょうか。

[17-06-19]

「すごいものだね、人々の力は」

議長 「旗だけ振って後は後ろで隠れているような奴に、人は誰もついては来ないだろう? ジブリール氏の行方もまだわからんのだ。…しかしすごいものだね、人々の力は。恐ろしくもあるよ。こちらが手をつかねているうちに、こんなことにまでなってしまうとは」

 まず私達自身のことを考えてみましょう。
「この連中が戦争の元凶だ」と教えられたとして、銃を手にして彼らを殺そうと考えるでしょうか。
 普通は違いますよね。
 テロや内乱が頻発している地域の人々ならどう考えるか分かりませんが、少なくとも先進国と呼ばれる国家群の一般人なら、今回DESTINYで描かれたような暴動を起こすとは考えにくいです。
 そして、ロゴスのメンバーは誰もが巨大企業のトップです。そういう人々が人心の荒廃した危険地域に居住しているとも思えません。
 つまり、今回の暴動は不自然なのです。
 人々の自発的意思ではなく、何者かが裏で糸を引いているのではないか。
 反ロゴスの「市民」達は武器を手にとって戦っていましたが、そもそも紛争地帯以外の国の一般人が軍隊や警察と対等以上に戦える武器を容易に入手できるものでしょうか。
 また、武器を手にしたからといって、普通の民間人が戦闘のプロフェッショナルと互角に戦えるものなのでしょうか。
 ……かれらは本当にただの「市民」なのでしょうか。

 さて、今回武器を手にしてロゴスメンバーを殺していた「市民」の背後に、仮に黒幕が存在する場合、それはどのような存在でしょう。
(予想1)デュランダル議長。
 順当なところだと思います。もっとも、予想2または3が正解ならとんでもない冤罪ですね。シャアや名雲社長の声なので、ついつい裏があると疑ってしまいます(笑)。議長の主張自体は至極真っ当で、納得のいくものが多いのですが。
(予想2)ロゴスの上位組織。
 ロゴスに上位組織があるのなら、かれらはトカゲの尻尾(ロゴス)を切ることで、自分達の安泰を図ることを考えるかも知れません。議長が「敵はロゴス」と明言してくれた以上、ロゴスが滅びればそれで人々は満足するでしょうから。
(予想3)議長以外の反ロゴス勢力。
 裏世界を牛耳る勢力がロゴスだけとは考えにくいです。現実世界でも○僑、ユ○ヤ、WA○P…と様々な背景を持つ資本家達がいるのですから。そういうロゴスと覇権を争っている集団が今回の議長演説に乗じた可能性もあると思います。

 次回も議長について。

[17-06-20]