今回のメインキャラの動向

・キラ→マニアックな縛りプレイに凝りすぎて、ついに墜落。
・アスランさん→美少女を傍らに侍らせて、まったり観戦モード。時々興奮のあまり「キラ」「シン」とシャウトして、同じく観戦中のレイに嫌な顔をされる。
・カガリ→出番をアスランさんに奪われる。ラスト・シーン、あそこは姫様の叫ぶべきところだったと思うでありますよ。
・ラクス→来週が楽しみ♪ 奥さん(予定)、今まで何してたんでしょう。
・マリュー→熱い啖呵に萌え燃え!
・ムウ→もうすぐ……かな? それと、髪は切るべきだと思います。
・ルナマリア→かわいい! 健気! とにかく右肩上がりで好感度上昇中。

「あの機体は絶対にコクピットを狙わない」

レイ 「フリーダムは確かに動きが早い。射撃も正確だ。だが、あの機体は絶対にコクピットを狙わない」
シン 「うっ」
レイ 「撃ってくるのは決まって武装かメインカメラだ。そこにインパルスの勝機がある」

 この回想シーンが流れた後、フリーダムがインパルスの頭部とビーム・サーベルを持った腕を破壊します。
 通常ならここで戦闘終了、フリーダムの勝利です。
 ところがインパルスは空中で合体するロボットです。
 正直なところ、この合体システムはあまり効率が良くない…というか、合体シーンで時間稼ぎをするためだけの機能だと思っていました(笑)。
 今回ようやく合体メカに設定した意義を感じることができました。
 …それにしても、「武装かメインカメラ」しか狙わないキラは、かなりの縛りプレイヤーですねー。
 「聖魔の光石のあるきかた」の「ゼト戦記」並かも(笑)。

「あんたがステラを殺した!」

シン 「あんたがステラを殺した! 止めようとしたのにぃいいいっ!」

 上で引用したレイの台詞に「(フリーダムが)撃ってくるのは決まって武装かメインカメラ」とありました。
 デストロイ戦の時もキラのその原則は変わってません。
 あの時の彼はデストロイの武装のみを破壊して、市民に対するジェノサイドを防いだだけです。
 デストロイはキラの攻撃で決定的に破壊されたわけではありません。コクピットを攻撃されたわけでもありません。
 もしそうであるなら、ステラの遺体があのように綺麗なまま残っているはずがないでしょう。
 『0080 ポケットの中の戦争』では、コクピットをビームサーベルで貫かれ戦死した主人公の遺体について、とても印象的な台詞がありました。

連邦兵 「ザクに乗ってた奴は?」
連邦兵 「バラバラに吹っ飛んじまってる。ミンチよりひでえよ」
(第6話「ポケットの中の戦争」より)

 ステラの死はコクピットを襲った衝撃のためです。
 でも、コクピットが破損していなければ、あの衝撃は防げたかも知れませんね。
 そして、コクピットを傷つけたのはシンの攻撃です。
 つまり、ステラの死は半ばシンの責任とも言えるはずです。
 だから、PHASE-32ラストのシンの悲痛な叫びは、自責の念──「守りたい人」の死に自らが関与してしまったことのやるせ無さ、無力感がこもっている……と私は解釈していました。
 ですが、今回のこのシンの台詞……
 うーん、要するに彼は「悪いのはいつも自分以外の誰か」であると考える性格のキャラということなのでしょうね。

 ただし、人間は変わるものです。良い方向にも、良くない方向にも。
 それゆえ…あと2クール弱で彼がどういう風に成長するのか、あるいはしないのか、興味津々な今日この頃です。

 ところで、上記に引用した『0080』の台詞を調べるために、思わず『0080』の最終話を最後まで見てしまったのですが、現時点におけるシンとは正反対の心境を主人公が吐露する場面がありました。
 少しだけ解説すると、これは大好きな何人かの人達を守るために死地に赴く決意をした兵士の言葉です。

バーニィ 「アル、俺はたぶん死ぬだろうな。…そのことで、連邦軍の兵士やガンダムのパイロットを恨んだりしないでくれ。彼らだって…俺と同じで、自分がやるべきだと思ったことをやってるだけなんだ。…無理かも知れないけど、他人を恨んだり、自分のことを責めたりしないでくれ。これは俺の最後の頼みだ。
 もし、運良く生き延びて、戦争が終わったらさ。必ず、このコロニーに帰ってくるよ。会いに来る。約束だ。
 ……これでお別れだ! じゃあな、アル。元気で暮らせよ。クリスによろしくなっ」
(第6話「ポケットの中の戦争」より)

[17-06-11]