『D.C.III ~ダ・カーポIII~』感想

第9話「美少女祭と夕日が綺麗な場所」感想

これはよいツンデレ。
美琴のことね。


今回思ったこと。
美琴は友達が少ない。
略して「はがない」。
何ちゃって。

それと、美琴が相手の時の清隆はS。
アニメだけでなく原作でもS。
それも強度のS。

しかし、まさかの、そして折角の美琴回なのに、作画崩壊が半端じゃなかったDEATH。
清隆の身長も肩幅も同一の話の中で変わりすぎDEATH。
や、そもそもここ数話の作画崩壊ぶりはあんまりDEATH。
第1話の「サクラサク」と比べてみれば、絵の違いは一目瞭然DEATH。

葵回(第7話)Cパートのるる姉分裂がその前兆だったようDEATH。

……某凸守っぽく語尾にDEATHDEATH付けることにもいい加減飽きたので、以下はまともに。
それにしても、髪を下ろして口癖のDEATHを止めた、最終回の凸守の覚醒っぷりは最強無敵だと思うのですよ。良い意味のギャップというのは大切だな、と。

それはともかく。
葵回(第7話)の時、既に、Cパート以外でも使い回しというか止め絵というか、動かざること山の如しというか、そういう部分が多かったわけで。
例えば、清隆と葵が会話している間、ずっと鍋が映っているだけ、というレベルでした。
あの時は「そういう演出なのかな?」という程度の感想でしたが、今は別です。
制作現場はかなりリソースが不足しているのかな、と。

ま、さら回(第5話)と立夏回(第6話)が綺麗で充実していたのでノープロブレムではありますが。
(でも、来週の立夏回はどうなることやら。)
(それにしても、時系列を崩してヒロインごとにエピソードをまとめてくれたことに感謝です。時系列に拘った場合、例えば、枯れない桜の木の下で眠るさらのシーンなどは作画崩壊回に廻される可能性があったわけですから。)

ところで。
美琴の苗字が原作ゲームどころかアニメのEDでも明らかになっていない件について。

今更ながら気づいたのですが、美琴って『D.C.II』のななかと同じ髪の色やん、と。
そこで美琴について多少の妄想。

まずは『D.C.II』から『D.C.III』までの約20年の間に何があったかについて検証してみます。
検証というか、思いつく点の箇条書きね。
確定しているのは、
・「芳乃さくら」が一度姿を消し、再び戻って来たこと。
・「芳乃さくら」の肉体年齢がかつてよりも進行していること。
・「天枷美夏」が探偵事務所を開設していること。
・「枯れない桜」がこの年の二月になるまでずっと普通の桜に戻っていたこと。

よって、例えば、「この世界」での「桜内義之」が誰と結ばれたか、といったことなどは分からないままです。

そこで妄想。
→「美琴」は「白河ななか」の娘である。
傍証として、両者の髪と瞳の色が同じであること。
うん、すごく根拠に乏しい妄想だねっ、という点はスルー推奨。
だって「推論」じゃなくて「妄想」ですから(笑)。

そして、もう一歩妄想を進めてみます。
→「美琴」は「桜内義之」と「白河ななか」の娘である。
傍証?そんなのないさー。
ただの妄想さー(笑)。
ちなみに、この場合、「だから『美琴』の苗字を出さない」という推測は成り立つかも知れません。だってフルネームが「桜内美琴」になっちゃうから。そうなると美琴の髪の色と相まって「義之の相手は誰か?」という話になって、「正史は」云々の争いがファンの間で始まっちゃいそうだから。

と言いますか、「桜内義之」は「この世界」に今も「存在」できているのでしょうか?

妄想ついでにもうひとつ、美琴に関して。

美琴「何となくかな、話をしていても自分が浮いてる感じがして。(中略)みんなが気を遣ってくれてるのが分かっちゃうっていうか」

この美琴の述懐に対して「考えすぎだよ」と清隆は一笑に付していましたが。
さて、本当のところはどうなのでしょうね。
清隆の「考えすぎ」という指摘が正解だとしても、美琴がそのように――「自分が浮いてる」と考えるようになった原因は確かに存在するかも知れないわけで。
それが過去に彼女の身に起きた出来事なのか、あるいは例えば他人の心を読む異能のような彼女自身が隠し持っている個人的秘密なのかは分かりませんが。
事実、清隆に「みんなお前と居ると楽しいんだよ」と励まされても、美琴は目を伏せるばかりで、その内心を窺い知ることはできませんでした。
つまり、(あんたは知らないかも知れないけれど、わたしにはこんな秘密があるのよ)というような感想を清隆の言葉に対して抱いたのかも知れないわけで。
そうなると、続く美琴の台詞に対する解釈にもいささか影響が出て来そうです。

美琴「あ、あんたは、その、もしわたしが誘ったとしたら、その、喜ぶの?」

頬を染めながら口にしているので、恋愛感情っぽい気持ちが芽生えているのかな、とも思える場面ですが、もしかすると実はそうではなくて、周囲から「浮いている」自分にも、信頼のおける友人が初めてできそうだ、という高揚感のために頬を赤くしている――と解釈することもできるんじゃないかな、と。

いずれにせよ、上記に引用した美琴の台詞(とシチュエーション)は原作にはないものです。
「自分が浮いてる感じがして」と悩んでいる美琴。
これは彼女に関するアニメ独自の設定なのか、原作にもある裏設定なのか。
色々と気になるところです。
(とりわけ来年の『プラチナ・パートナー』を心待ちにしている身にとっては。)

〔平成25年3月3日/文責・てんま〕

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