『D.C.III ~ダ・カーポIII~』感想

第3話「さくら舞うところ」感想

るる姉イベント(前回)。
→図書室で美琴弄り。
これは原作通りの展開です。

でも。
あれ。
何か忘れてないですか?

というわけで、今回も原作ネタを絡めた感想を。


忘れられたもの
→るる姉のことでヤキモチを焼くさら。

原作通りなら、↑このイベントが挟まっていたはず。
前回の感想では触れませんでしたが、今回一番楽しみにしていた場面のひとつなのに。
楽しみにしていた場面のひとつなのに。
ひとつなのに。
ぐぬぬ。

以上、感想ひとつめ。

感想ふたつめ。
オープニング。

みんなで手を繋いで、
べんとらーべんとらー。

感想みっつめ。
幼女と兄さん。

清隆「変わった子だな」
姫乃「兄さん、どうしたの?」
清隆「いや、別に」

この時の姫乃は素知らぬふりをしていましたが、実際には鼻の下を伸ばす兄さんの顔を彼女は見ていたわけで。
となると自然、兄さんの視線の先が気になるはずで。

兄さんが幼女を眺めてニヤニヤしていた件について

翌日、みんなの集まった部室で兄さんを吊し上げ(希望予想)。

感想よっつめ。
ペースがおそい。

美琴で遊ぶ(図書室)→以降、話が進んでない。
このままでは風見鶏編がー。
……とはいえ、原作でも初音島編が凄く楽しいから、別に今のままでもかまわないのですが、ただ、ひとつ問題が。

立夏のこと。
魔法のこと。

風見鶏編へ移行しないなら、立夏が残念な子のままです。
何より原作で飛び出したるる姉の名台詞、
立夏みたいで言うの恥ずかしかったから黙ってたけど
に始まる暴露大会……と言うよりも立夏弄りが見れないとしたら、それはとても残念なこと。

感想五つめ。
恋人つなぎ。

さくら「んー」
清隆「俺の顔に何かついてる?」
さくら「……なんでもない」

今回、上記のような思わせぶりなやり取りが清隆とさくらの間で何度かありました。
それで思ったこと。
たとえばね。
清隆=純一の転生した姿、と仮定してみる。
(純一が消えた後[20年ほど前]に清隆が生まれてます[15年ほど前]から、この場合、同じ魂の持主が同時に存在するという事態にはなりません。)
すると、今回のさくらと清隆のやり取りには別の何かが見えてきそうです。

・出会いの場面。首をかしげて清隆のことを見やるさくら。この人と何処かで会ったことがあるみたい、と言いたげです。
・塀から落ちかけたところを助けられた場面。清隆の腕の中でさくらは彼の顔を精査するように見つめます。
・その夜、楽しそうに思い出し笑いをするさくら。まるで「変わらないなぁ」と懐かしんでいるかのように。
・そして、枯れない桜の木の下で清隆が名前を問う場面。

清隆「そういえば君、名前は?」
さくら「ほぇっ? あれ? うーんうーん……さくら!」
清隆「……! 『さくら』」

どうして清隆は「さくら」という名前に驚いてたのかな。まるで忘れていた何かを思い出しかけたかのように。
どうしてさくらは息を潜めてそんな清隆の反応を窺っていたのかな。どこか切なげで、張り詰めた表情で。
そして、じっと見つめ合うふたり。
お腹の虫が邪魔しなければ、いったいどんな展開が待っていたのでしょう。

・別れ際、清隆のことを「お兄ちゃん」と呼ぶさくら。

さくら「きっとまた会えるよ」
清隆「え」
さくら「またね、お兄ちゃん」
清隆「お、お兄ちゃん?」

彼女の内面が外見年齢の通りなら、年上の彼をそう呼ぶことは不自然ではありません。
他方、かつてさくらは純一のことを「お兄ちゃん」と呼んでいました。
この「お兄ちゃん」は果たしてどちらの意味にとればよいのでしょうね。

さくらの「お兄ちゃん」発言さえなければ、今回の二人の思わせぶりなやり取りも「風見鶏の記憶の残滓」のひとことで片付けることができたのですが。
でも、それは今となっては少し難しい。
なぜなら、風見鶏編でさくらは清隆のことを「お兄ちゃん」ではなく、一貫して「清隆」と呼び続けていましたから。

感想六つめ。
アバンタイトル。
海の彼方の九つの光。
それを見守るさくらの姿。

何だろう、この光。
魔法使いであるさくらが呼び出した使い魔たち?
かつてのヒロインたちの魂?
復活した枯れない桜が呼び寄せた魔的存在?

枯れない桜が復活した以上、願いを叶えれば当然、災厄だって呼び寄せますよね。
清隆と枯れない桜の下で再会する直前、何かを確かめるように、さくらがあの巨木の幹に手を当てていた姿が印象的です。

感想七つめ。
次回予告。

来週の放送はどうやら姫乃回。
幼馴染みの二人の過去はどこまで語られるのでしょう。
そして、同じ学年なのに姫乃が清隆を「兄さん」と呼ぶ理由は明かされるのでしょうか。
何よりも姫乃と夜のお散歩イベント。
本来なら風見鶏編への布石。
だけど、さくらの登場で原作と展開が変わる可能性もあるわけで。
次回、はたしてどんな物語が見られるのか。

〔平成25年1月20日/文責・てんま〕

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