感想その1。
金の翼を与えても
やっぱりお前は飛べないよ
なぜなら心が鉛色
(『エリア88』よりウォーレンの歌)
頭の中がピンク色……と書こうとして不意に脳裏をかすめた詞です。
(詞の最後の部分と語調が似ていたので、記憶が喚起されたのでしょう。)
いいよね、『エリア88』。今までに読んだコミックの中で、オールデイズでトップ10に入るくらい好きです。
……という話はおいておくとして。
今回のお話では、さらと清隆以外、みんな頭の中がピンク色。
Q:公式新聞部はいったいどうなっておるのじゃ。
A:おそらく「枯れない桜」の影響でござる。マインドコントロールでござる。
うん、そう思うことにします(笑)。
真面目に語るなら、「ストッパーがいないとこうなる」の見本が今回の公式新聞部なんだろうな、と。
ストッパーというのは、『ダ・カーポII』なら音姉がなりそうな、皆のばか騒ぎを鎮める立場の人のことね。
これが今回のお話だと存在しない。
年長組の立夏とるる姉が率先して暴走し、お祭りごとの好きそうな葵がそれに便乗。
性格的に皆を窘(たしな)めてお説教を垂れそうな姫乃(実際、原作ゲームのOPでは、今回のお話と似たような状況で、憤慨した表情で皆の前に姿を現しました。)が、今回は所謂「バスに乗り遅れるな!」的な心情に陥ったのか、ストッパーの役目を果たせず。
さらは泳ぐ練習に夢中という、皆とは違う、ちょっと明後日の方向で努力をしており。
本来は、全員に対して影響力を行使できる立場にある清隆がストッパーの役目を果たせば良いのでしょうけれど、今回は彼自身が標的となっているためにその言葉には皆を冷静にさせる力は無く。
でも、まあ、あれです。
清隆自身は思いきり狼狽えていましたが、彼のそんな内心を知るよしもない、あの場に居合わせた人々の一部は、
「爆ぜろリアル! 弾けろシナプス! Vanishment This World!」
という気分にさせられていたんだろうな、と(笑)。